2021年 読んでよかった本

2021/12/26

本はそこそこ読む方だったが、今年は特にたくさん読んだのでまとめておく。 買ってよかったもののまとめはこちら。

念のため補足で書いておくが、人におすすめした本というより、2021年の自分にとって役に立ったり楽しんだ本。 Amazon へのリンクを付けているがアフィリエイトリンクにはなっていない。

読んでいない本について堂々と語る方法

いきなりこの記事の内容を一切信じられなくなるような本。 少し前に流行った本で、タイトルだけ見て「ま〜たなんか胡散臭いのが出とるわ」と思っていたが読んでみると印象が変わった。

著者は文学系の大学教員で、読んでいない文学作品についても語らなければならないときがある。 なぜ著者は読んでいない本について語れるのか。「読んだ」と「読んでいない」の間は何か。「読む」とは何か。 読書と向き合うための最初の1冊として読んだ。この次に読もうとして買った プルーストとイカ はまだ積んでいる。

心のメッセージを聴く

よく知っている人に勧められて読んだ本。 心の実感と聞くとスピリチュアルっぽいし、カウンセリングと聞くと自分には関係ないと思っていた。

人と人とのコミュニケーションはただ言葉を情報として伝達することではない。 言葉にならない心の実感を探り、意識を交流する。 ユーザーインタビューなどのテクニックを学んでも、真に「傾聴」はできていないと気づいた本。 この本を読んだからと言ってすぐにできるようになるものでもないが、意識を向け続けることが大切だと思う。

はじめての哲学的思考

気づくと当たり前だが、哲学を学ぶことは哲学史を学ぶことだけではない。 答えのない問いに対してどうアプローチするか、というとビジネスマンが好きな課題解決的な思考になるがそういうわけではない。 「幸せとは何か」などの「人それぞれ」な問いに対して、「共通了解」を探る思考法が書かれている本。

くらしのための料理学

料理研究家の土井善晴先生の本。 と言っても料理のレシピ本ではなく、自分の理解では「料理を通じた日本の美意識」についての本。

これを読むまでは料理人というのは上手に料理をする人だと思っていたが、これも読んだ後となってはそんなはずがなかった。 料理を通して生活スタイルを提案し、思想を表現する。 料理にしろ美術にしろ、自分はまだ知らないがきっと音楽も、どの分野でもトップを走るような人は表面的なところだけでなく、広い教養を持っているのだと思う。

【図説】紋章学事典

昨今のビジュアルデザインについて、我々は「Less is More」の呪いのかかっているのではないか、視覚表現というものはこれで本当に良いのかと思うところがあり研究している。 その過程で古今東西の紋章の歴史を調べ始めて出逢った本。 ただ紋章のビジュアルが並んでいるだけではなく、歴史や作られ方についても載っており読みものとして楽しめる。

フィフティ・ピープル となりの国のものがたり

韓国の小説。タイトルの通り50人 (少しネタバレになるが +α) の人が出てくる群像劇。「この人の行いによってこの人の人生が変わった」とか「あの時のあの人とこの人は繋がっていたのか」というように読んでいてどんどん頭の中で人と人が繋がっていく感覚が面白い。

違国日記

漫画。両親を交通事故で亡くした高校生が伯母の家で生活をする話。 壮大な感想になってしまうが、「多様性」について考えられる作品なんじゃないかと思う。 上で紹介した「心のメッセージを聴く」の心の実感に触れるような会話表現があって面白い。

A子さんの恋人

毒っけを少し抜いた東京タラレバ娘のような漫画。7巻で完結。 うまく言語化できていないが確実に「なんかいい」と思っている本。 ついつい一気に読んでしまった。


長くなってきたのでここまで。 並べてみると少し気取った本ばかりになってしまったが、夏休みに読んだワンピースもめちゃくちゃおもしろかった。


morishitter

フリーランスのデザイナー。デジタルプロダクトのUIデザインを中心に、ブランディングからユーザー体験設計、ビジュアルデザインをおこなう。

© 2021, Masaaki Morishita